新渡戸文化高等学校

close

ニュース

教員ブログ

世界遺産への登録

先月5月に、日本から推薦されている「百舌鳥・古市古墳群 -仁徳陵古墳をはじめとする巨大古墳群-」がユネスコの諮問機関であるイコモスから、登録すべきだと勧告されたと発表がありました。それに伴い、テレビや新聞などでも古墳を特集した番組や記事が流されたりしています。
自分は、中学時代に考古学部に所属して古墳について調査し、仲間と奈良や九州などの古墳の調査に出掛け、発掘調査を手伝ったりしていたので、こうして注目を集めて嬉しいです。
古墳というと、今は木々に覆われた緑の小山をイメージする人が多いと思いますが、かつては、葺石(ふきいし)と呼ばれる川原などの石に覆われ、太陽の光が当たると白く輝いて見えたそうです(エジプトのピラミッドもかつては同じように白く輝いて見えたそうです)。
日本全国に古墳は16万基あると言われており、コンビニの数よりも多いのです。東京にもかつては数多くの古墳がありましたが、宅地開発などの結果、多くが破壊されてしまいました。しかし、それでもまだいくつかは残っています。上野公園や東京タワーの下の芝公園、多摩川の流域などには今もいくつか残っているので、機会がありましたら、是非、訪ねてみてください。

なお、世界遺産を管轄しているユネスコは、本校の初代校長・新渡戸稲造先生が国際連盟事務局次長時代に、設立に尽力された国際知的協力委員会を前身としています。

社会科・片岡