新渡戸文化高等学校

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掘り下げて調べてみると、面白い

おでんが大好きである。色々なタネがあるが「ちくわ」が好きである。

ちくわは「竹輪」と書く。この「竹輪」という食べ物、実は元々は「竹輪」でなかったそうだ。

平安時代の『類聚雑要抄』という書物によると、永久3年(1115年)、さる貴族の引っ越し祝いの宴に出されたという記述がある。その記述の形状から、どう見ても「竹輪」なのだが、「蒲鉾」と書かれている。つまり「かまぼこ」である。竹輪の作り方が蒲の穂に似ているところからそう呼ばれたらしい。

 

実は、ウナギも「かば焼き」という料理名で調理されるが、元々はひらかずにそのまま串焼きにして調理したため、その形状から「蒲の穂焼き」と言っていたという。

 

意外なところで竹輪とウナギがつながった。掘り下げて調べてみると色々なことが分かって面白い。きっと学習して面白いということなのは、こういうことなのだろう。

ちなみに「ウナギ」も胸の箇所が黄色っぽいことから「胸黄(むねぎ)」がなまってウナギになったとか。

 

毒にも薬にもならないことだが、知っているだけでちょっと嬉しくなる、そんな最近の出来事であった。

 

社会科 吉田