新渡戸文化高等学校

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歩いていると気づくこと

先週、公立中への挨拶回りをしている際、文京区の小日向にあった新渡戸稲造邸の跡地を通りました。
現在は更地になっていて、当時の様子を伺うことはできませんが、この新渡戸邸では、明治42(1909)年から、新渡戸が提唱した「郷土会」が開かれ、民俗学者の柳田國男(幹事)、戦後文部大臣を務めた前田多門、創価学会初代会長の牧口常三郎などの多くの著名な人々が集った歴史的な場所でもあります。

ちなみに、かつてこの新渡戸邸の庭の踏み石として使われていた石は、現在、本校の正門右手の創立者・森本厚吉像の前に埋められています。

他にも、歩いていると、色々な史跡などに出会うことがあります。現在は、石碑や看板などのみで、当時の様子を伺うことができる場所は少ないですし、注意していないと、通り過ぎてしまいそうです。しかし、今回もいくつか確認することができました。皆さんも、色々な場所を歩く際は、こういうところにも目を向けて、当時の様子を想像してみたらいかがでしょうか。歩くのも楽しくなるかもしれません。

以下は今回出会った場所。

夏目漱石が亡くなった場所には記念館がありました。

新渡戸稲造の教え子で、本校創立者・森本厚吉の親友であった有島武郎の旧居跡。新渡戸は、有島の心中自殺を激しく怒ったといいます。

新選組局長・近藤勇の試衛館道場跡。土方歳三、沖田総司(ちなみに旧暦ですが、本日5月30日は沖田の命日です)など新選組中心メンバーの多くは、ここの道場出身です。

江戸時代にキリスト教を棄教した宣教師などを収容していたキリシタン屋敷跡(新渡戸邸のすぐ側です)。遠藤周作の『沈黙』のモデルとなった人物もここに収容されていました。

社会科・片岡