中学校 カリキュラム curriculum
新渡戸文化の3Cカリキュラム
「何のために学ぶのか。」
自ら学ぶ目的を発見し、問いを立て、探究へと進む
新渡戸文化のカリキュラムは3つのCを戦略的に絡み合わせながら「Happiness Creator」を目指します。
「やりたい」を支える基礎知識の構築 Core Learning
生徒の「やりたい」「知りたい」が生まれたときに、より深い探究へと促すグリットになるのが基礎的な学力です。 新渡戸文化中学校では、通常の授業を基礎的な知識・技能をしっかりと身につけるCore Learningの時間と位置付け、学習に取り組む意欲を養います。
また、通常の授業の他にSelf-Pased Learning(SPL)という自己学習の時間を設けています。そこでは自己の学びを自分でデザインし、個々のペースで進めることが求められます。SPLでは、自己管理能力や客観的に自分を俯瞰する力が養われることを期待しています。 SPLの自己学習の時間では、個別最適化学習を支援するために様々な自己学習iPadアプリが使われています。 今年度は、英語や数学では、Qubena、5教科ではeboard 、国語では漢字検定アプリなどを使用しています。
また、課題の配信や提出でもGoogle Classroomを利用、ロイロ ノートやkeynote、SketchesなどiPadを最大限に利用し授業を進めています。 現在取り組んでいるQubenaというアプリは経済産業省の未来の教室実証事業として取り組んでいる新しいアプリケーションとなっています。
複数の教科を横断しプロジェクトに取り組む Cross Curriculum
Core Learningで基礎的な知識を身につけていく過程では、生徒は教科と教科の知識を結びつけながら様々なプロジェクトに取り組んでいきます。 ここでいうプロジェクトは、創造型プロジェクトから課題解決型プロジェクトまで多岐にわたり、生徒の成長段階に応じて展開されます。 例えば、創造型プロジェクトでは生徒が創作活動までの一連のプロジェクトを自らデザインし実行します。 また、プロジェクト提案・実践・発表のツールとしてiPadの様々なアプリの使用方法がCore Learningの授業内で示されているため、生徒はそれらのアプリを駆使しながら創作活動に自分で進めます。現実に起こっている課題を発見し解決を目指す Challenge Based Learning
この段階では、Cross Curriculumで培われた力を発展させ、リアルな社会課題へと取り組みます。 それは社会への挑戦であると同時に自分への挑戦となるはずです。 学校で学んだ知識や技能をいつかやって来る未来へのストックとするのではなく、プロジェクトのプロセスで「いますぐ必要な力」として捉え、学びを具現化して生きます。
Challenge Based Learningの一環として進めているのが「100人の大人と繋がるプロジェクト」”Happiness Bridge”です。 自ら選んだプロジェクトのテーマに沿って社会の様々な大人と繋がることで、リアルな社会の現状や課題に直面し、より探求を深めることができます。
これら3つのCのカリキュラムでは、個々の生徒が学びを自分でデザインすることを大切にするため、生徒がどの段階でプロジェクトに学びを見出し輝き出すかは予測不可能です。
しかし一旦プロジェクトに没頭すれば、教員主導で動く授業だけでは生まれない学びへの喜びや楽しさを体験することになります。
生徒の興味を主軸に置いた学びは「学ぶことの楽しさ」へと繋がり、自然と学び続ける力がついて行くと考えています。 3Cで生まれる学びへの探究心は、高校はては生涯に置ける強固な自律的な学びへの羅針盤となって行くことでしょう。
学期のサイクル
本校の「各学期」の過ごし方は、他校と少し異なります。学期が始まって初めの1週間は”エンゲージメント週間”です。この週間は、「なぜ学ぶのか?」「この教科は、未来にどう繋がるのか」ということを考える時間です。漠然と学ぶのではなく、学ぶ目的を大切にしているからこそ、エンゲージの時間を大切にしています。いわゆる中間テストの時期には、成績に入らない”実力テスト”を行います。「学び方を学ぶ」ために、自分の現在地をアセスメントしていきます。期末テストの時期には、”アウトプット型テスト”があります。ペーパーテストだけではないく、日々の授業の学びをプレゼンや動画作成、小論文やときには演劇で表現する、それが「テスト」になります。エンゲージメント週間で考えた「自分なりの学ぶ意義」を、自分だけの表現でアウトプットすることで、学びを本当の意味で「自分のものにする」ためのテストになります。