【広島久比スタディツアー1日目】
”あなたにとって「くらし」とは”
今回のスタディツアーで訪れる広島県呉市大崎下島豊町久比地区は,人口約450人,高齢化率は70%を越える地域です。その久比には,くらしをとりもどすをミッションにかかげ活動する一般社団法人「まめな」があります。今回は,このまめなの方々のご理解とご協力によって,はじめて実現したスタディツアーです。生徒たちは,まめなで活動している若者たちとともに,「くらし」とは何かをテーマに4日間を久比での暮らしを通して学ぶことなります。
広島市内に前泊し,久比に到着し昼食を頂いた直後,地元のおばあちゃんグループから電話が入りました。その電話は,ところてんづくりのお誘いでした。私たちが来ること知ったおばあちゃんたちがこの日のために準備をしていてくれたのです。1人のおばあちゃん宅の庭に集まり,ところてんづくりのワークショップがはじました。全員が80代後半のおばあちゃんたちは,その年齢をまったく感じさせない手際と的確な指示で10ケースのところてんのエキスをつくることができました。当初は1時間程度の予定がたっぷり2時間の交流で,生徒たちは,おばあちゃんたちの元気で何より楽しく取り組んでいる姿に感動していました。
その後,まめなのプロジェクトの一つであるアフタースクールの取り組みに参加し,地元の小学生とたっぷりバトミントンして楽しみました。
そして,この日の最後は,まめなを訪れた企業のワーケーションツアーのグループと一緒に,夕食を兼ねた交流会となりました。生徒たちは,5人グループの大人の中に1人つずつ入って,食事をしながら対話をしました。最初,戸惑っていた生徒たちでしたが,何でこのツアーに参加したのか,新渡戸のクロスカリキュラムについて,また大人の方からの問いに対して自分のことばで語っていました。生徒の一人は,新渡戸の大切にする「たくさんの大人とつながる」の一部を達成出来たのではないかと思いますと。
当初は,ゆっくり街歩きしながら,夕方の交流をむかえる予定が,おばあちゃんたちのあたたかい交流のおかげで,いきなりとても充実した1日目となりました。