人生を変える要素は「人・旅・本」との出会いであると言われています。
探究進学コースは、人生を変える出会いの機会が多くあります。その1つが「旅する学校」という選択式のスタディツアー です。
探究進学コースは3年間で最大4回のツアーを国外、国内から選択できます。ツアーをつくることにも挑戦できます。
今年の夏は、コロナ感染の問題もありましたが、国内ツアーは実施しました。その1つが三重県スタディツアー です。
高3から高1までが参加し、合計12名のツアーとなりました。

 

三重県では、漁村の古民家に宿泊し、朝は4:30起床で定置網を体験。とれた魚を市場で売り、値段のつかなかった規格外の魚は、持ち帰って、漁師さんに教わりながら朝食作り。魚を3枚におろす経験をしながら、漁村の過去・現在・未来を考察します。
その後は、魚の加工体験。これも規格外の魚を活用し、様々な魚種に応じた加工の違いを学びながら、規格外の魚の価値を見出します。11:00頃には加工が終了し、自由時間。
東京では想像ができない美しい海で釣りをする生徒、漁村を散策し、住民の方への聞き取りをする生徒、古民家でお昼寝をする生徒など、活動は自由。
午後は、世界遺産にもある地形の隆起や、熊野古道などを散策し、歴史の学習。
別日には、日本で初めてFSC認証を獲得した森林を取材したり、日本最古の神社を見学したりと、充実したツアーとなりました。

この体験をした生徒たちは、今、以下の課題に取り組んでいます。
「地域で起きている課題とそれに対する具体的な取り組みを紹介し、課題解決に向けてあなたの提案を1つにまとめて書きなさい。」
実は、某大学の総合型選抜入試の課題なのです。

 

最終日の振り返り会では、生徒たちは東京に戻ってから深めたい学びのテーマや、プロジェクトの企画について、一人ひとりの生徒たちが提案を始めていました。
探究進学コースの旅は、無事に家まで帰ったら終わりではなく、ここから「はじまり」なのです。

 

※ツアーの実施に向けては、関係自治体の許可、保護者とのオンライン説明会、PCR検査、ツアー初日の抗原検査など、感染予防対策をしながら実施しております。