春休みとなった3月21日、実験教室ラボは東京大学生産技術研究所(以下、東大生研)において、特別企画「中学生・高校生が「もしかする未来」を提案したっていいじゃない!」というイベントで、自己修復ポリマー(自己修復プラスチック)を活用した未来像について発表しました。
東大生研の松山桃世准教授、吉江尚子教授とは昨年10月に開催されたサイエンスアゴラ2024で共同出展しております。
参考)https://dev005.ts-dev.org/ea/post-9470/
そのサイエンスアゴラで参加者からいただいたアイデアを踏まえ、実験教室ラボの生徒3名が「医」「食」「暮らし」について、それぞれの視点から技術の新しい活用法を半年間考えてまいりました。
3月21日のイベントの趣旨は、生徒たちが考えたアイデアを東大生研の研究者へ提案することです。
事前予約では100名を超える方から申し込みがあったと伺っていましたが、本当にそんなに多くの方にご参加いただけるのか半信半疑でした。
しかし開始直前にはたくさんの方々がお越しくださり、イベント会場の席はほとんど埋まるほどの賑わいとなりました。
生徒たちは大勢の参加者が見守る中、立派にプレゼンをしました。
「食」についてのプレゼンでは、自己修復プラスチックと3Dプリンティング、3次元計測、次世代蓄電池の機能を合わせた形も温度管理も自由に変えられる「超多用途プレート」を提案し、「暮らし」についてのプレゼンでは、自己修復プラスチックと高速ロボットを組みわせ、テレビの内容によって部屋の装飾が変わる「装飾家具」を提案しました。
また「医」についてのプレゼンでは、自己修復プラスチック、マイクロ液体デバイス、分子センサーを組み合わせた「薬あと塗り絆創膏」等を提案し、千切れてもすぐにくっつき、絆創膏の上から傷の状態や必要な薬がわかる機能を紹介しました。
会場にいらした方々は、生徒たちのプレゼンを熱心に聞いてくださり、温かい言葉をたくさんくださいました。
発表した生徒たちからは「このような機会がいただけて嬉しかった」「聞いてくださった方々が好意的で、伝えたいことが伝わっていると感じながらプレゼンできた」「楽しかった!またやりたい!!」など、充実した経験となったことが伺えました。
今年度の実験教室ラボの外部活動は、このイベントを持って終了となりました。
この1年、たくさんの皆様に支えられ、生徒たちは楽しみながら成長しました。
関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
新年度の4月には、複数のイベント参加を予定しております。
新年度も皆様とご一緒できる時間をメンバー一同楽しみにしております。