新渡戸文化学園には短期大学もあり、日本初の臨床検査技師の養成校として長い歴史があります。
高校からも内部進学で臨床検査学科に進む生徒もおり、医療分野で将来活躍したいと将来を描いている生徒もいます。
そのような学園の特色を生かし、高大連携特別授業として毎年夏と冬の2回、講座を行っております。
今年度の第一回夏の講座が7月23日(水)に行われました!
テーマは「免疫検査学」。生物基礎でたくさん登場する「リンパ球」たちのお話です。
Tリンパ球とBリンパ球、形も大きさも似ていますがそれぞれが大事な役割をになっています。そんな2種類のリンパ球、臨床検査技師たちはどのように見分けているのでしょうか?
現在は技術が発達し、機械で一瞬で判別・測定できてしまう時代。機械がなかった時代には顕微鏡観察で測定をしていたことでしょう。
今回の実習では「Eロゼット形成試験」を体験させていただきました!
Tリンパ球はヒツジ赤血球と結合するという特徴を持っています。(もちろんBリンパ球にはこの特徴はありません)
これを利用し、検体のヒトの血液中のリンパ球のなかにTリンパ球がどのくらい存在しているかを測定します。
Tリンパ球とヒツジ赤血球が結合すると、、、、見た目はバラの花のように見えるのです。試験の名前の通りロゼットを形成します。
実習では、生きたリンパ球を採取するところから始まり、標本を作成して顕微鏡観察、リンパ球測定までを行いました。高校の授業内で扱うには難しい内容でものすごく貴重な経験となりました。
参加した生徒の中には臨床検査技師に興味を持つ生徒が多く、機材の扱いも丁寧かつ慎重に、上手に実験操作を行っていました。皆さん綺麗な標本が完成し、しっかりとロゼット形成したT細胞の測定も行えました。
次回の冬の講座のテーマは今回とはまた違う分野となります。たくさんある臨床検査の分野にたくさん触れることができる、本校の環境はとても羨ましく、そして充実しているなと感じています。
次回の参加もお待ちしております!
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新渡戸文化短期大学 臨床検査学科 インスタグラムでも今回の実習を投稿してくださいました!
https://www.instagram.com/reel/DMc54dfBZ16/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==