新渡戸文化中学高等学校では、週に1度、クロスカリキュラムと呼ばれる探究の時間があります。この日は、通常の授業をせず、生徒が選んだテーマに基づいて作られたラボと呼ばれるグループで活動しています。前期は生徒の「好き」から始まる「好きなこと探究」を行なっています。

<参考記事>
教えない授業がある学校 「好き」に向き合う新渡戸文化学園
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20210422a.html

今回は、生徒の「好き」を探究していくと、大学など高いレベルの学びに到達していく例です。「生物探究」のラボでは、なんと大学レベルの研究に関心を持つ生徒が生まれてきました。例えば、カメレオンの体色変化についての探究をしている生徒は、光と視覚の関係(中1理科)を学習し、関心が深まっていき、光の波長や表し方についての学びを始めました。(高校~大学レベル)また、イルカのトレーニングについての探究をしているグループでは、トレーニングは「オペラント条件付け」という仕組みによるものだと学習、その内容や他の行動学について学習を進めています。(高校~大学レベル)新渡戸の探究では、学びを制限することなく、子どもたちの「学びたい」を大切にしながら支援しています。