新渡戸文化中学高等学校では、週に1度、クロスカリキュラムと呼ばれる探究の時間があります。この日は、通常の授業をせず、生徒が選んだテーマに基づいて作られたラボと呼ばれるグループで活動しています。前期は生徒の「好き」から始まる「好きなこと探究」を行なっています。
<参考記事>
教えない授業がある学校 「好き」に向き合う新渡戸文化学園
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20210422a.html
今回は、探究から社会問題に火がつき、世界レベルの技術を持つ企業につながっていく例です。世界的に問題の服の大量消費に関心を持った生徒が、リサイクルする服を考えるにあたり、「再生」を実践する企業や個人事業主と繋がり始めました。SDGsの観点を取り込みながら現代社会の経済と環境のありようを探究しています。実際に古着や古材をリサイクルして服を作り出すことに挑んだ生徒たちは、あらためて服の価値について考えました。探究の過程で、ある生徒は環境維持と経済のサイクルを実践する日本環境設計株式会社に興味を持ち、夏休みには教員に混じって工場の見学をし、最先端の技術を学びました。新渡戸文化中学校の探究では、「好き」を極めていき、最先端の研究にもつながっていくのです。