新渡戸文化中高は、夏期集中講座期間中です。
社会は、中高合同で国立公文書館を訪れました。
3階の会議室で館内の説明を受けた後、別の階にある書庫の出入り口まで案内して下さり、説明を受けました。
永久保存の仕方や火事の際の対応法など、普段の生活では考えられない仕組みに、生徒たちは驚いていました。
史料の修復現場では、丁寧な和綴じ本の修復作業をする現場を見学することができ、用紙の修復にも和紙を使うことに驚いていました。
会議室に戻ると、現物公文書を実際に見る機会をいただきました。二・二六事件の史料などを閲覧させて頂いたのですが、本物の迫力はすばらしく、教員の予想以上に生徒たちは史料への興味関心を持って閲覧していました。
ちなみに、二・二六事件における戒厳令の大臣たちの署名欄は、暗殺された大蔵大臣の高橋是清の箇所が空白になっており、首相官邸を襲撃され、当初安否が分かっていなかった首相の岡田啓介の署名はなく、内務大臣が臨時として署名しているなど、学習した知識の深掘りができました。
最後に常設展示と、現在開催中の特別展「終戦」を見学して終了。思ったよりも時間が押しましたが、そのことを感じさせず生徒たちは史料から伝わってくるさまざまなことを、学びに変えていました。