本日は、受験に向けてまっしぐらな高校3年生の「文章表現演習」の様子をお届けします。


場所は、いつもの学びの場である校内の教室。一見、静かな空気が流れているようですが、そこでは今、自分自身の思考と丁寧に向き合う、とても熱い対話が繰り広げられていました。


回の授業のテーマは「問い」を立て「思考」する。「哲学対話」を通して学びます。
私たちが社会で直面する多くの課題には、正解が一つとは限りません。だからこそ、問いを立て、その問いについて深く考え、答えのない問いに向き合い続けることが重要です。
同級生の意見に耳を傾け、時には異なる視点に出会いながら、それらを統合して自分なりの考えを見つけ出す。このプロセスこそが、本校が大切にしている「自ら考え抜く力」の源泉です。


生徒たちは、いざ小論文を書こうとしたとき、つい「いきなり書いてしまう」という壁にぶつかることがありますが、今回の活動はそのアプローチを根本から見直す貴重な機会となりました。小論文の文章構造を組み立てるためには、まずは土台となる「問い」が必要です。
「なぜそうなるのか」「もしこうだったらどうだろう」と、思考の筋道を立てる経験を積むことで、単なるテクニックではない、説得力のある文章表現の土台が築かれていくのです。


実際に授業を終えた生徒からは
「みんなとの対話を通じて、自分一人では絶対にたどり着けない深い視点に気づかされるのがすごく面白いです」
といった、頼もしい声が聞かれました。


答えのない問いに立ち止まり、思索を深めるこの時間は、試験のためだけの準備ではありません。これから先、どんな社会に出ても必要となる「自分を表現する力」を育むための、大切な一歩です。これからも、自分たちの言葉で世界と対話できる大人を目指して、彼らの挑戦は続いていきます。