新渡戸文化中学高等学校では、週に1度、クロスカリキュラムと呼ばれる探究の時間があります。この日は、通常の授業をせず、生徒が選んだテーマに基づいて作られたラボと呼ばれるグループで活動しています。後期は生徒の探究テーマに、「社会を幸せにする」観点を加えた「チャレンジ探究」を行なっています。
<参考記事>
教えない授業がある学校 「好き」に向き合う新渡戸文化学園
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20210422a.html

現在、5つのラボに分かれて活動していますが、今回はNittobe Future Adviser (https://nitobebunka.ac.jp/about/nitobe-future-adviser/ )の皆様と探究していくNitobe Future Laboの活動を紹介します。
最初の対話は弁護士の加藤佑子さんの「子育てのしやすい社会とは?」という問いに対して中学生が応えていく内容です。対話の前に、「子育てて困っていること」のフィールドワークを行いました。実際に学校の周りの公園や駅に出向き、お子様連れの方に「困っていること」をインタビューしました。アポなしのインタビューは緊張したようですが、様々な困りごとを知ることができたようです。その後の加藤弁護士との対話では、子どもたちのフィールドワークの気づきに対して、法律的な面から、様々な子育ての支援の仕組みがあることを学びました。問題を法律をはじめとした様々な観点から見ることができたようです。

中学校1年生の感想です。

アポなしでインタビューすること自体初めてでとても緊張しましたが、子育てをする親御さんがこんなにも苦労していて少しの気遣いや設備で助かっているんだな、と気付かされました。また、インタビューを進める上で、児童館や子育てセンターの存在に助かっているという声がたくさん上がりました。私自身、児童館を利用したことはないのですが子供1人の成長のためにたくさんの方が最善を尽くしているのを見てとても感激しました。
ちなみに、私がインタビューした児童館は「高円寺東児童館」という児童館です。親御さんからは、エレベーターがなくて使いづらいといった声が上がったので実際に行ってみました。児童館の方はとてもアットホームで温かく迎えてくださいました。この児童館は、乳児〜高校生までが通う児童館で、年齢層がとても広く設定されています。
今回のフィールドワークを通して、私たちがここまで育てつことができたのはたくさんの方が関わっていて、自分自身が「ありがとう」なんだ、って感じました。私はこれから、「核家族で育てている方へのサポート」について調べていこうと考えています。