こんにちは!新渡戸文化中学校の授業の様子をお届けします。

 

前回に引き続き、中学1年生の社会の授業の様子をお伝えします。
授業のテーマは、関東地方の地理で、教科書に書いてある内容が本当なのか、グループごとに調査を進める内容となっていました。

 

グループが組みおわり、課題が割り振られると、調査計画を立てる時間が設けられました。
充実した調査を行うには準備が肝心です。
その際、以下の4つの点を明らかにするよう指示がありました。
⑴どんなデータが必要?
⑵信頼できるデータをどう集める?
⑶地図上にどうやってあらわす?
⑷役割分担はどうする?

 

特に、信頼できる情報をどこから持ってくるか、というのは調査研究において非常に重要です。
「Wikipediaは?」「地図帳や気象庁、RESAS*のデータは信頼できるかな?」と先生に問いかけられると、「Wikipediaは誰でも書き込めるから微妙な……」「気象庁は国の機関だから信頼できそう!」など、子どもたち同士で意見が交わされました。

また、
「ヒートアイランド現象は天気の話だから、気象庁」
「人口を調べるならRESAS」
など、調査対象に応じてそれぞれ使いやすいデータソースを判断・選択することができていました。

 

その後、計画を立て終えたグループからいよいよ課題に取り掛かっていきます。
着々とデータを集めていくグループもあれば、欲しい情報になかなか辿り着けず苦戦するグループもありました。
調査進度に差はあれど、どのグループも協力して難しい課題にも果敢に取り組む様子が見られました。

 

ワークをある程度進めたところで振り返りシートに活動内容をまとめ、授業は終了しました。

 

後日、ロイロにノートをアップし、調査結果を共有したそうです。

 

今回の授業は、データを適切に用いて、設定された問いの調査を進めるという、探究的学びが取り入れられたものとなっていました。探究学習と銘打った科目の中だけでなく、普段の授業から探究心を育み、主体的に学びを深めさせる工夫が伺えました。

 

また、単に地理を学ぶだけでなく、「本当を疑う」「証拠に基づいて結論を導く」というもう一つのテーマを通して、科学リテラシーを育むための授業設計がなされていたとも思います。
信頼できるデータの見つけ方や適切なデータの使い方といった、情報の扱い方についても学ぶことで、生徒たちが社会で生きていく上でとても重要な力を養う授業となっていました。

 

社会の授業の紹介ブログはここまでです!お読みいただきありがとうございました。