今回、長野県で開催したインターハイのフィギュアスケートに引率して、改めて「感謝」という言葉が、大会中の頭の中に何度もよぎった。

そもそも夏のインターハイは全種目中止、涙をのんだ高校生も多かった。それを思うと、開催してくれるだけでも、選手は全国の高校生の中で自分の位置がわかり、さらに、めざす大会目標があるというのは感謝でしかない。

また、長野駅の改札口にはポスターとカウントダウンボードがあり、駅前のタクシーにはインターハイのスローガンが入ったステッカーが貼られていて、盛り上げてくれていた。会場の出入り口には、農業高校の生徒さんたちが育ててくれたプランターが置かれていて、寒い会場の出入り口を花で和ませてくれた。会場運営に携わっていたのは、スポーツイベントクラブのボランティアの方々。通常のお仕事のほかに、無観客の中で一生懸命に拍手を送ってくださり、選手たちのモチベーションにつながった。ホテルのロビーにもポスターが掲示してあって、うれしく思った。

もしかしたら、昨年北海道の帯広で行われたインターハイも、様々な形で盛り上げていただいたのだと思う。気づけなかったことにお詫びをしつつ、今回の様々な応援の形に感謝して、これからの日々につなげていきたい。