2024年7月20日(土)、一般社団法人旅する学校が主催する「海のごちそう地域モデルinみえ熊野」キックオフイベント【美し国(うましくに)から「海」と日本の「食」を考える】に参加しました。2年目となる「海のごちそう地域モデルinみえ熊野」。当日は、本校の生徒および、三重県内の高校生による取組連携・事前学習内容も発表し、美し国から海と日本の食を考えることをテーマにしたトークセッション等が行われました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
今年度は、熊野市内の二木島という小さな漁村で、植食性魚類の商品開発をテーマに2泊3日の合宿を2回実施します。高校生には、日常の当たり前を問い直しながら、海の課題と向き合っていきます。
合宿で学んだことを通じて、高校生が地元の小中学生を対象にしたイベントを企画するプロジェクトになります。課題を自分ごと化して、海の課題と向き合うモデルに挑戦していきます。
合宿に参加する高校
新渡戸文化高等学校、三重県立津高等学校、三重県立尾鷲高校、三重県立紀南高校、三重高等学校の5校
実施予定のプログラム
- アイゴという魚を使った商品開発
- 商品開発とは何かプロから学ぶ勉強会
- 実際に海で磯焼けの現場を観察(スノーケリング)
- 原料の確保の視点で、定置網漁という漁業体験
- 調理や衛生の視点で、獲れた魚をさばいて自分たちの食事にします
キックオフイベントでは、新渡戸文化高校、津高校、三重高校の生徒が、自身の学校の特色紹介に加え、事前学習で印象に残っていることや、合宿に向けて自分たちで考えたことや期待していることなどを発表しました。夜遅くまで準備してきた学校もあり、熱のこもった発表になりました。
3校の高校生に共通した内容としては、黒潮の大蛇行や、磯焼けの現状、さらには植食性魚類という分類の魚を事前学習で初めて知ったことが発表されていました。また、合宿では、漁業体験や魚をさばくことへの期待や、アイゴを使った商品開発を現地で学んでいくことや、9月の小中学生向けのイベントに向けて、しっかり学んでいきたいという意気込みが語られました。
関係者からは各学校の発表に対しコメントした後、総括として高校生全体に向けて、「異分野との交流を大切にしてほしい。異分野同士の交流をすることで新しいアイデアが生まれる」「何のためにと常に立ち返ることを大切にしてほしい。そのためにも、今回の合宿のように外に出て、異なる価値観に触れることが大切である」「環境の変化を受けて適応する側ではなく、環境を変化させる側になってほしい」という3つのコメントをいただきました。