今年度前期に活動しているテク・ラボは、東京大学生産技術研究所(以下、生研)の松山桃世准教授が開発したカードゲーム「ひみつの研究道具箱」を活用して、生研の研究者が行なっている研究内容を知り、自分たちで内容を深め、社会での新しい活用方法を研究者へ提案することを目的にしたラボです。
(参考)ひみつの研究道具箱:http://cardgame.iis.u-tokyo.ac.jp

生徒たちはアイデアをお伝えしたい研究者として、スーパーコンクリートの研究をされている酒井雄也准教授に発表することを希望しご了承いただけたため、6月28日(水)生研へお伺いいたしました。

発表会には酒井准教授と松山准教授が参加してくださり、生徒たちは今まで数ヶ月かけて準備してきたスーパーコンクリートのオリジナルな活用アイデアを発表しました。
各チームの発表は「段ボールや梱包材をスーパーコンクリートにして使用後には食用にする」「食器に香りをつけて、調味料がなくても食事を楽しめる」「断熱効果があるという利点を活かして防火扉をつくる」「廃棄食材でコンクリートをつくって食品ロスに役立てる」「エレベーター設置の防災備蓄ボックスにして、非常時に食べられるようにする」「魚の餌にする」などバラエティに富んでおり、酒井准教授も松山准教授も熱心に聞いてくださいました。

発表後には酒井准教授が各チームへの総評の後、生徒と研究についてのディスカッションを行いました。また酒井准教授から食品等でできたスーパーコンクリートのサンプルを見せていただいたり、研究内容の説明をしていただきました。

生徒たちは興味深そうに話を伺い、サンプルを触り、匂いを確認し、思い思いの感想を述べて楽しそうに理解を深めているようでした。

テク・ラボはこれから新渡戸祭に向けて「ひみつの研究道具箱」を活用しながら、一般の人たちのアイデアを伺うための方法を検討していきます。
最後まで楽しみながら取り組んで欲しいです。