12月20日(土)、明治大学で開催された、第1回ABR(アートベース・リサーチ)研究会に、後期ラボの活動の一環として、生徒たち数名が参加しました。
様々な出展が行われているなか、午前中には、哲学ラボの普段の活動の1つである、哲学対話に取り組みました。「答えを急がず、話しても、黙っていてもいい」という場の中で、生徒たちは、多様な背景を抱えた研究者や実践者の考えに触発され、自身の未言語化な感覚や違和感と向き合っていました。他者の言葉で思考が揺さぶられ、深まっていく様子が随所に見られました。
特に印象的だったのは、生徒たちが自らの言葉で哲学的な気づきを語った点です。
「『モヤモヤ』は、言語化への入り口だと思う」
「雲みたいな感じ」「向こう側が見えないガラスのような感覚」
「ムダなものは本来存在しないからこそ、説明が難しい」
これらの発言からは、自身の思考を丁寧に掘り下げようとする真摯な姿勢がうかがえました。
また、対話会場の部屋はVIVISTOPの出展ということもあり、中学生から大人が哲学対話に没頭する傍ら、ロボット制作ブースで小学生が熱中して作業をしていました。思考と言語、身体とものづくり、年齢や表現方法の違いが自然に共存している様子は、VIVISTOPらしいあり方を象徴していました。
午後には、大学生による、他者の語りや自分自身の経験を再構築し、1つのパフォーマンスに落とし込んだ「ドキュメンタリー演劇」の成果発表を、ドキュメンタリーラボの生徒が鑑賞しました。論文や言葉では伝えきれない、当人やその経験の諸相を伝える方法という視点から鑑賞しながら、鑑賞後の余韻を自分ごとに変え、スタディフェスタでの発表方法を考えるきっかけに繋げていました。
今回の経験を通して、生徒たちは「正解を出すこと」ではなく、「問い続けること」や「言葉にならない感覚を大切にすること」の価値を実感しました。学校の枠を越えた学びの場で得たこの経験は、今後の探究活動や日常の学びにも確実につながっていくと感じています。





