6/16(月)の高校3年生の政治・経済の授業において、東京弁護士会の弁護士の先生2名を講師としてお招きした裁判員裁判模擬評議を実施しました。
裁判員裁判は、選挙権を有する人の中からくじで選ばれるため、高校3年生で18歳を迎え、選挙権を獲得した場合、高校生でも選出される可能性があります。しかし、裁判員裁判については、高校生が当事者になる可能性があるにも関わらず、教科書でもわずかしか触れられていないため、詳しく知らないまま、選出される可能性があります。
しかし、場合によっては制度の可否は別にして、死刑を求刑する可能性もある裁判員裁判について学校教育で触れないということは大きな問題であると考え、高校3年生の政治・経済の授業では毎回、専門の弁護士の先生をお招きして授業を実施しています。
今回は、授業の前半で、模擬評議で取り上げる裁判の動画を視聴し、授業の後半では、5人程度のグループに分かれて、有罪か無罪について討議しました。
グループによっては、弁護士の先生から非常にレベルの高い評議をしていると言われるグループもあり、裁判員裁判についての理解も深まったのではないかと思います。
受講した生徒からは、「正解が無い問題なので、公平性を保つためにも色んな人の意見を聞く事が必要だと聞いた。確かに、専門の人達だけでは見えてこない考え方があるかも知れないからその意見が取り入れられる事はいい事だと思う。」「同じ物事でも人によって見方が180°変わることがあるから一概に悪だと言い切ることは出来ないけど、捉え方が人によるからこそ贔屓とかがなくて誰から見ても公平な判断になるだろうから、これからも続けていくべきだと思う。」というようなコメントがありました。