日本の伝統文化を次世代の人々に継承する活動を行っている「ソウル オブ ジャパン」による食育セミナーが高校2年生対象に開催されました。

セミナーは、江戸時代から続くそばの名店「更科堀井」の9代目当主堀井良教さんによる、そばの歴史と栄養に関するレクチャーに続き、同店のそば打ち職人である川辺華菜さんによるそば打ちの実演。そして、生徒たちがかけそばのつゆを作って実食するという内容です。力を必要とする作業も多くまだまだ男性職人が多い世界だそうですが、川辺さんは1.6キロにもおよぶそば粉をリズミカルにこねながら瞬く間に美しいおそばに仕上げていきます。生徒たちも最近そば打ちの練習を始めたので、どうすれば均一な厚さに伸ばせるのかとか、細く長いそばを作るポイントはなど、実践しているからこその質問が飛び交います。

「男性に比べると力がないかもしれませんが、だからこそ全身を上手に使ってそばを打てるような工夫を重ねてきました」という川辺さんは、「職人という仕事には昔から憧れていました。そばを打っている時が何より楽しい」とおっしゃいます。

そばの歴史や栄養、そして、そば打ち職人のプロの所作を目の当たりにし、そば打ちの知識と技術が深まる授業となりました。