中学のスタディツアー福島は、福島県の南相馬市に行ってまいりました。
最上位のテーマは「関わる・関わり」。宿泊地域と、現地の方、現地の食文化、震災と復興、産業、自然、未来、同行メンバー、ツアー終了後の学校や自分…、関わるきっかけや関わり方、関わった後どうするかなどを意識しながら、プログラムを進めてまいりました。
1日目
特急ひたちで東京から南相馬へ。現地で最初のプログラムは乗馬体験でした。南相馬と言えば「馬追い」が有名。地域における伝統文化と、その維持のための馬の飼育の意義を理解して、乗馬体験をしました。体験後は現地の方のおもてなしを、BBQという形で受けました。さすが生徒たちは育ちざかり!おにぎりはひとつ残らずいただくことができました。
2日目
午前中は農業体験!菜の花を足で踏み込むのですが、踏み込み過ぎる生徒も…。また、畑に実っている朝どれ野菜をいただきました。その後は南相馬の海岸での自然体験。震災で多くの被害をもたらした波の大きさを感じることはありませんでした。
午後は「震災の影」というテーマで、震災時に津波が来なかった大平山霊園という高台から港方面を見下ろし、請戸小学校では二階のバルコニーまで来た津波の高さに、生徒たちは言葉もないようでした。双葉駅周辺では震災後に人が入っていない施設をいくつか見学し、震災・津波の大きさを実感しました。
3日目
終日「あすびと福島」という研修施設で、自分と未来の地域との関わりについて考えるプログラムに挑戦しました。午後はドローンが震災後に役立った体験をもとに、ドローン体験をしました。最終日に向けてのまとめ学習では、グループワークに慣れている生徒たちの本領発揮を感じました。
4日目
最終日最後のプログラムが、若松味噌店さんによる「味噌づくり体験」と、復興への取り組みの話でした。去年の「南相馬市=みな、味噌、うまし」で終わっていたスライドがバージョンアップされており、ありがたさとともに頭が下がる思いでした。まとめの時間が少なかったにもかかわらず、生徒たちはその時間でできる精一杯の資料を作成できたことに、惜しみない拍手を送りました。
無事に大きな事故・病気もなく帰京できたことが何よりでした。今回の学びが、今後どのように成長に役立つのか、楽しみです。